霞ガ関だより
病院管理統計標準様式の設定
pp.54-55
発行日 1969年9月1日
Published Date 1969/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203732
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病院管理者が,病院の全般にわたる人・物・仕事などの活動状態を,正確かつ詳細に把握するための病院管理統計標準様式(以下,標準様式という)を,厚生省は設定し,都道府県の衛生部局を通じてその普及をはかっている.
すなわち,病院は必要に応じて,あるいは行政上の要求に応じて,部分的統計資料を作成しているところである.近年の医療需要の増大,傷病構造の多様化に対応して,病院業務はますます複雑多岐にわたっており,かつ医学医術の進歩もめざましく,病院のありかたも変わってきつつある.これらの現状に対処して,そして地域の医療需要にじゅうぶん応えうる病院経営を行なうためには,病院の病床・患者・職員・財務関係・業務量・施設設備など,病院のすべての状況を,しかも日常業務の中で比較的容易に作成できるような形式において,随時にしかも正確かつ詳細な統計資料として把握されて,適正な管理が行なわれねばならないと考えられ,このような目的を果たすための病院管理のための標準様式を定めたものである.
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