病院と統計
伝染病と食中毒・1
前田 行雄
1
1厚生省統計査調部
pp.52-53
発行日 1969年9月1日
Published Date 1969/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203731
- 有料閲覧
- 文献概要
伝染病や食中毒に関する統計としては"伝染病および食中毒簡速統計""伝染病食中毒精密統計"とがある."簡速統計"は,伝染病予防法による法定伝染病11種,指定伝染病1種,届出伝染病14種(法定伝染病などの用語は便宜上のもので,法文中にはみられない).結核・らい・食中毒の29種の疾病について,患者および死者の発生をできるだけすみやかにとらえることを目的としている.
"精密統計"は"簡速統計"で扱われている疾病のうち,マラリア・狂犬病・炭疽病・つつが虫病・フィラリア病・黄熱・回帰熱・トラホームおよびらいを除いたものと,性病予防法による性病4種について,単に件数だけでなく,その内容を精密にとらえることを目的としている.なお"精密統計"では,麻疹および結核については抽出率1/10で無作為抽出された容体についてのみ集計が行なわれている.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.