我らのシンボル
重要性を増す予防医学の先頭に立って—財団法人神奈川県予防医学協会
森 雄一
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1財・神奈川県予防医学協会検査第一部
pp.1083
発行日 1982年12月1日
Published Date 1982/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202652
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当協会は,まだ感染症全盛時代の昭和30年1月24日に創立されました.人に例えるならば働き盛りの満27歳の青年ということになります.時は移り,私たちをとりまく疾病構造も変わりました.――そして,その転換期の昭和45年,創立15周年を記念してつくられたのがこのシンボルマークです.昔風に言えば元服の年でした.
15周年記念誌発刊に際して公募しましたが適切なものがなく,現在,横浜市内でデザイナーとして活躍しておられる今井喜久磨氏に依頼し製作されたものが、ここに紹介するシンボルマークです.予防医学の"予"をデザイン化したものです。申すまでもなく,シンボルマークはその団体の性格なり名称が単純明解に表現されるこることをもって第一とするはずです.力強いシンプルなデザインはまさに第一級のシンボルマークであると私たちは自負しています.しかし,これを初めて見た人は,一瞬ローマ字のBのように見え,よくよく見ると"ハハァー予防医学の予か……"ということになるそうです.もちろんこのマークをバッヂとして着用している私たちが予防医学協会のスタッフであることを知っていたり,印刷物の正式名称と対応した上でのことのようです.そうした情報を持たない人には"何かな?"という印象をのみ与えているようでもあります.その意味することが即わからなくても"何かな?"と第三者に強くひきつけることができれば,これもシンボルマークとしての有用性の高さということではないでしょうか.
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