Laboratory Practice 生化学 これからの臨床協力業務事例集
クリティカルパス その2 参画で臨床検査部門の役割が増す
大河内 芳美
1
1北福島医療センター臨床検査科
pp.754-758
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100699
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はじめに
2004年2月13日,医療費算出の基礎となる診療報酬の1992年度改定案が中央社会保険医療協議会に諮問され答申を受けた.そのなかで小児医療費引き上げはあるが,検査材料代(検査点数)の引き下げと包括払い対象拡大(DPCが特定機能病院など急性期入院医療を専門とした大病院対象から改定で民間医療法人も含む)が今後の病院・検査室の運営に今以上の影響が出てくるものと予想される.
これからの医療施設の運営は,限られた枠のなかでいかに良質で効率のよい医療サービスを供給していくかがキーポイントであり,検査も包括化や定額化が進むなかで,無駄な検査を省き必要性のある検査を選択することを迫られている.
そのなかでの臨床検査室の対応戦略の一つとしてクリティカルパス(critical path,以下CP)参画が挙げられる.今回CP参画において検査部門の役割とその在りかたとについて,事例を挙げながら考えを述べてみたい.
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