特集 病院と労使関係
労使関係改善のための努力の経験
経験・1—武蔵野赤十字病院
対話の"場"を活用する
森 直一
1
1武蔵野赤十字病院事務部
pp.51-53
発行日 1969年3月1日
Published Date 1969/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203588
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労務管理の認識
戦後,ブームをよんだ新しい経営理念のなかで労務管理の重要性が認識されてから,かなりの年月を経ている.そして労務管理は,経営権の1つの作用として営まれる努力が続けられてきたが,まだ,満足の状態ではないようである.その理由は,労務管理が企業自体の構造的な面や,財政・経済的な面との競合による影響を受けるからであろう.
そうしたなかで,病院における労務管理の問題は,その考えかたや,技法の面で,一般企業と比較した場合,著しくその後進性が目だっている.このことは,昭和35年に日赤病院をはじめとして,全国的に発生した病院ストライキにさいし,労務管理を中心とする経営技法の封建性が指摘されたところである.
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