第18回日本病院学会臨時増刊号 シンポジウムの部
II 入院医療評価の進め方
津田 豊和
1
,
小島 博
2
,
塩谷 楨
3
,
岩淵 勉
4
,
平賀 稔
5
1病院管理研究所
2社会保険都南総合病院
3武蔵野赤十字病院第2内科
4佼成病院内科
5聖路加国際病院
pp.72-74
発行日 1968年10月20日
Published Date 1968/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203456
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司会報告
病院の医療を大別すると,外来と入院とにわけられる。前者はさておき,後者について患者にほどこした医療の質を退院患者診療録を基盤として評価,反省し,病院管理,診療管理,若い医師の指導教育,パラメディカル部門の充実などをはかって,さらによりよい医療がほどこせるようにするのが,この医療評価(medical audit)である。
私どもは昭和39年以来,厚生科学研究補助金によって"病歴解析による病院医療サービスの向上に関する研究"を行なってきたが,医療にはいろいろ解決すべき問題が気づかれないままにのこされていることがわかったので,今から約10年前に実施にうつされたRobert S. Myers & Vergil N. Slee両氏の考案した方式をわが国に適するよう改良して評価表(昭和42年第5回日本病院管理学会に発表)と疾患別評価基準を試作した。これを社会保険都南総合病院,武蔵野赤十字病院,佼成病院に依頼して実験していただいたので,病院長としての立場より小島先生,診療科部長として評価した結果を塩谷,岩淵両先生に,また戦後まもなくより医療業績統計的に評価している聖路加国際病院の平賀先生にその実態をお話していただくことにする。
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