第18回日本病院学会臨時増刊号 シンポジウムの部
I ナースステーションとその付属室の構造
常葉 恵子
1
,
吉武 香代子
2
,
田中 道子
3
,
百瀬 すみ子
4
,
伊藤 誠
5
1聖路加国際病院
2病院管理研究所
3聖母病院
4横浜市立市民病院
5千葉大学工学部
pp.69-71
発行日 1968年10月20日
Published Date 1968/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203455
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司会報告
第18回病院学会において"ナースステーションとその付属室の構造"と題してシンポジウムが行なわれたことは,まことに機を得たものと考える。最近,全国的に多くの病院が新築または改築も行ない,新しい設備が加えられつつある。また,医学はますます進捗し,医療業務は分化されつつあり,それにともなって,看護業務も分化・専門化しつつある。ナースステーションとその付属室の構造を問題とすることは,単に,それらの建築上の問題点から考えるのでなく,看護婦として,どのように患者に看護を行なうかを自問することであり,病院全体が,患者への看護,医療と患者ということをどう考えるかということになる。
ナースステーションは,看護活動のすべての起点であり,病棟業務の中心である。医療もまたここを通して実行されているのである。病棟における看護婦は,患者の安全,および病室全体の秩序を保つ大きな責任をになわされている。この責任と権限を遂行するためのナースステーションのあり方を考えなければならない。
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