ホスピタルトピックス 特殊病院
Administrative Therapy (その三)
鈴木 淳
1
1病院管理研究所
pp.85
発行日 1967年6月1日
Published Date 1967/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203114
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治療行為が検査からはじまるように,Administrative Therapyは病院内外の分析評価に基礎をおいている。病院内の設備と機能,組織と活動,職員の能力と訓練度,患者の特性と背景など……病院外では医療行政,上部統制機構からの制約,地域社会の動向など……これらの因子群を分析し,おのおのの不動性と可変性について評価する。
とくに大切なのは病院のもつ社会文化的特長である。それは職員と患者との間のインフォーマルな人間関係によって左右される。非公的グループのむすびつき,活動をみきわめて,病院"伝統"への影響を調べる。多くの病院では,古参の主任看護婦と無資格監護人,ときには雑役婦や作業患者が主役を演じている。
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