特集 高齢者における循環器診療
トピックス
Destination Therapy
-補助人工心臓治療はどこまで高齢者に適応となるか
塚本 泰正
1
1大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学
キーワード:
重症心不全
,
植込型補助人工心臓
,
destination therapy
Keyword:
重症心不全
,
植込型補助人工心臓
,
destination therapy
pp.965-970
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_965
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Summary
▪わが国で移植適応のある重症心不全患者に対する植込型左室補助人工心臓(LVAD)が保険承認されてから10年近くが経過しており,生命予後,患者QOL向上の観点から有効な治療となっている.
▪欧米では年齢などによって移植適応外である患者に対し,長期在宅治療すなわちdestination therapy(DT)として植込型LVAD装着が適用されている.
▪2020年7月現在,わが国における植込型LVADは移植適応症例に限定されているが,近くDTが導入される見込みであり,移植適応とならない末期心不全患者への治療として期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2020