研究と報告【投稿】
入院看護サービスの質的向上に関する実験的研究—看護要員構成による変化
湯槇 ます
1
,
金子 光
2
,
木下 安子
2
,
兼松 百合子
2
,
矢野 正子
2
,
波多野 梗子
2
1東京女子医大
2東大医学部保健学科
pp.63-72
発行日 1967年4月1日
Published Date 1967/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203069
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現代の医療において,1人の看護婦は,何人の患者に対して十分な看護サービスを行なうことができるであろうか。看護婦1人あたり患者何人という状態が,理想的な必要にして十分な看護のためにのぞましいのであろうか。
このような問いに答えるためには,まず,看護サービスの質・量が,一定数の患者に対する看護婦の人数の増減によってどのように変化するかを実証的にあきらかにしておかなくてはならない。われわれは,ある病院において,この種の"自然実験"を行なうことができた。それは,病棟勤務の正規の看護婦のほかに,実習生が病室実習につくため,看護する人数が通常より上まわる期間とそうでない期間とにおける看護内容を比較することによってなされたものである1)2)。以下にその概要を報告する。
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