特集 看護マネージメントの新しい波
看護要員は何によって決められるべきか
高嶋 妙子
1
,
松井 宣子
2
Taeko TAKASHIMA
1
,
Yoshiko MATSUI
2
1聖隷浜松病院
2健康保険組合連合会保健医療部
pp.389-394
発行日 1989年5月1日
Published Date 1989/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209552
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「私のしたい看護」を実現するために
実は,表題の「べき」という言葉にひっかかり,なかなか窮屈さから抜け出せなかった.何故なのだろうかと考えた結果,私は現在,目前のことに全力投球しているという自負心はあるが,未来につながる見解をもった上で現在と向かい合っていないからだと思いついた.トップ・マネージメントの立場にたって10年めになるが,その間,看護要員を何によって決めようとも「数」そのものの不足はどうすることもできないという思いから,このようなテーマはとても遠い所にあった.とはいっても,自分なりの決め方はしてきたのだが,得たものを割り振るための理由づけを探したに過ぎなかったのかもしれず,だから,その時々で根拠が変遷したのであろう.そのようにとても貧しい実践ではあったが,それでも「看護要員」についての考えが全くなくして人事管理はできないはずだと,その「はず」に頼って,叩けば何か出るかもしれないと,過去を振り返ることにした.これを機会に,未来へつながる私なりの見解が欲しくなったからである.
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