抄読会
病棟における看護要員の算定に関する研究をめぐって
松沢 孝子
1
,
内田 卿子
2
,
石原 信吾
3
1神奈川県衛生看護専門学校付属病院
2聖路加国際病院
3厚生省病院管理研究所
pp.148-158
発行日 1981年4月15日
Published Date 1981/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200649
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研究の背景と経過
松沢 この度,神戸市立市民病院で,地域の基幹病院としての新建設にあたり,新病院建設計画のプロジェクトチームに看護部門の方々が参加していたことを伺っております。その中で新病院の病棟区分の問題,看護体制の再検討,一病棟ごとの看護要員の算定など,多くの課題を抱えている中で,自治体病院としての使命と労働組合からの人員の要求を考えるとき,どうしたらいま行っている看護業務に対して必要でかつ適切な人員配置を行うことができるか,それらをうまくするためには,いままで行ってきた方法より,もうすこし科学的根拠をもち,説得力のあるものが必要であるということで,看護要員算定の調査研究に取り組んだようです。もう一つの目的は,一つの病院の中で,統一した手順でお互がよい看護を行い,能率的に業務をするということで,看護手順,看護基準の再検討をなさったようです。ここは地域医療システムの基幹病院としての機能を果たすために高度医療,救命救急医療施設としての役割も大きいのですが,人材も相当必要であるということです。
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