アメリカ看護協会の声明
看護業務における補助要員
千野 静香
1
1日本看護協会
pp.54-56
発行日 1963年2月1日
Published Date 1963/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911855
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正看護婦によって組織された団体である米看護協会は1950年に開かれた。正看,准看,看護補助要員の合同委員会によって宣言された“患者の看護は公認の専門職看護学校または准看護学校を卒業し,業務を営み得る資格を有するものによって行なわれる”という原理を引き続いて支持しているが,同時にまた最近ますます看護サービスの需要問題の増大していることも認めている。これらの原因というのは,第一に米国民の先例のないほど多くの人々が看護を受けられるようになり,看護業務にますます複雑性を加えて来ており,また同時に有資格専門職看護婦または准看護婦の資格者がかつてないほど多数供給されているのにかかわらず,需要に合わない状況であるためである。
過去数回にわたる専門職看護婦または准看護婦の業務分析の実験によって,患者の看護を安全にかつ効果的に遂行するのには,正しく訓練されまた監督された補助者が必要であることが認められるので,米看護協会は,看護の質と量は患者の看護に関した業務を行なう補助者の増強によって補われた,看護婦の働きによって報いられるものと信じている。
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