特集 看護度と必要要員
対談
ホテルとホスピタルにおけるサービス度と必要要員
山口 祐司
1
,
黒田 幸男
2
Yuji YAMAGUCHI
1
,
Yukio KURODA
2
1富土屋ホテル株式会社・兼八重洲富土屋ホテル
2虎の門病院
pp.408-415
発行日 1984年5月1日
Published Date 1984/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208303
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黒田 最近病院では,看護度の問題を中心に,必要人員の問題が云々されてきていますが,はっきり決め手になる基準がないんです.もちろん法律的な基準,患者さんの量に応じた基準,もっと具体的には看護度などを点数化した基準とかいろいろあり,また結果論的に,何々病院は何人でどういう割合だとかいう分かったような分からないような基準はあるんです.そこでもう少しはっきりした基準ができないものか,各病院でいろんなアプローチをやり,いろんなデータが,看護婦さんの学会や勉強会,病院学会でも出てきていますが,ズバリこれだけのサービスをしたらこれだけの人が必要なんだ,そういうサービスをうける人の状態によってこれだけのサービスが必要なんだというものが,なかなか出てこないんです.
そこで本日は,医療以外の産業の中で,同じ語源(hospes=もてなす)から発生したことからも分かるように,サービスという面で,病院ともっとも多くの共通点をもつと思われるホテル産業においては,サービス度(看護度)と必要要員の算定について,どのように対処されているか,という点を中心に,お話をうかがいたいと思います.
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