ケース・レポート 病院給食・1
岡山済生会病院における給食管理の実際
川田 順
1
1岡山済生会総合病院栄養科
pp.28-31
発行日 1976年4月1日
Published Date 1976/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205868
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病院給食は入院サービスの重要な要素であり,その成否は,医療と経営の2面に直接関係している.近年,給食管理は,しだいに複雑広汎になってきた.すなわち,治療の一環としての食事療法の重要性を認識し,かつそれを重視し個別的配慮をした,こくのある給食が要求される一方,経営的には食材料の高騰,人件費を初めとする諸経費の上昇などで,一層の節約と合理化が要求されている,そこで,限られた経費の中で最大限に工夫し,しかも病態に適した,患者によろこばれる,いわゆる患者本位の給食を主眼に給食管理をしてはいるが,内在する諸問題の解決はなかなか容易ではない.今回はそれらの解決への足がかりとして,当院で実施している臨床栄養士システムと中央患者食堂の運営について述べてみたいと思う.
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