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患者ベツトの研究—(第1報)患者ベツトの実態調査
原 素行
2,3
2日本病院設備協会
3病院管理研修所
pp.749-760
発行日 1958年9月1日
Published Date 1958/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201412
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I.はじめに
1.この委員会の研究目的
患者の入院生活に最も重要にして,しかも看護と診療とのために適当な患者ベツトの合理的規格を求めようとして,本協会は研究委員会を組織して,表題の研究を開始した。その第1段階として先ず患者ベツト設備の実態に触れる必要を感じ,ここに基礎調査を行つた。
この研究が窮極の目的とするところは患者ベツト基準化計画であるが,その企図は患者ベツト様式,構造及び寸法の一本化ではなく,これを使用する患者の状態,病院の種別,病院所在地方の民度,また病院財政などについて充分なる考慮を払い,数種類のベツト計画案を合理的に案出しようと心掛けていることを予め表明しておきたい。ここで云う合理的計画案とは,患者生活を合理的ならしめても,これを不便不快ならしむることを許容せんとする冷かなる規格の制定を極力回避する努力を忘れていないことをも申し添えておきたい。
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