口絵
32ベツト、医者、助産婦、看護婦18人の病院—哺育病院を訪れて
pp.2-4
発行日 1959年11月1日
Published Date 1959/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201778
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哺育病院はベツト数32の病院である.そしてそのベツトはほとんど産科によつてふさがれている.しかし専属の医者が4人,パートタイムの医者が4人,しかも7人の助産婦とその他に看護婦がいる.この理想的な人員数を聞いたら,人手不足で頭を悩している一般の病院,産院はため息が出ることだろう.「経営的には大変苦しいが,産科における保健指導を考え,本当に責任ある仕事をするためには,絶対必要数である」と院長の水谷佐氏は云う.この理想的な形をとつている東京都台東区吉野町にある哺育病院を訪れて見学させていただくことにした.病院自体は古く決して立派な構えでもないが,すみずみまでゆきとどいた感じがして小病院のよさを物語つているようであつた.
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