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結核療養所の規模と経営について
松尾 正雄
1
1厚生省医務局国立療養所課
pp.729-738
発行日 1958年9月1日
Published Date 1958/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201409
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1.緒言
医療機関の運営とその適正規模ということがしばしば論じられるが,適正規模を考える場合に,従来から第1には主として病院管理者の立場から患者や職員を把握するのに適した大さの限界を考える見方と,第2には経営上収支のバランスのとれる大さを考える見方とがあると云えるが,医療機関としては最も重要な要件である診療機能を高める点からの見方も必要であると思う。
第1の管理上の適当な大さの問題は,管理者の管理能力,管理組織,人間関係の適否及び関係者の主観も入つて来るので,客観的に論ずることは必しも容易でなく,人間的要素の組み合せと,組織の立て方によつて変動する可能性の大きいもめであろう。
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