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WHOセミナー—公衆衛生分野における病院の役割
岩佐 潔
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1厚生省病院管理研究所医療管理部
pp.69-71
発行日 1963年8月1日
Published Date 1963/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202180
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1.会議の構成と目的
このセミナーは,WHOの西太平洋地区事務所のあるマニラで5月13日から20日まで開かれました。わが国からは私と厚生省医務局病院課の神辺嘉秋技官とが出席しました。台湾からはわれわれとはなじみの深い省立基隆医院院長の王金茂先生と衛生処の呉金盤先生,朝鮮からは国立保健院の張庚復先生,琉球からは医務課長の池間啓さんが出席され,これらは皆日本語を話せる仲間でした。このほか,Laos, Malaya, North Borneo, Singapore, Vietnam及び遠くFiji諸島と地元Philippinesの代表を合せて17名が出席しました。更にアジア地域のUNICEF代表Hitch氏,それからCambodia, Saigon,Bangkok, Seoul, Manilaに駐在するAIDの代表がObserverとして出席しました。この内にはわれわれとなじみのPorter氏の顔も見えました。
各国からの出席者はそれぞれの政府が推薦した者ですが,政府代表ではなく個人の資格でこの会議に参加し自由に発言することになっていました。また会議をうまくすすめるために3人の顧問がまねかれていました。1人はDr, Grschebin (グエシェービン)でIsraelの国立Ra—mbam病院の院長でおなかの大きな布袋様のような人でした。
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