--------------------
円形病院の得失について
伊藤 誠
2
,
小川 晋
3
,
大久保 欽也
4
,
大場 則夫
5
,
管野 義隆
6
,
栗原 嘉一郎
2
,
小林 彰
4
,
鈴木 成文
7
,
高野 隆
4
,
田中 順三
8
,
西野 範夫
3
,
前田 尚美
2
2東大大学院
3郵政省建築部
4建設省営繕局
5川村建設設計部
6電々公社東京通信局
7明大
8電々公社建築局
pp.25-34
発行日 1957年1月1日
Published Date 1957/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201186
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
まえがき
最近病院建築についての研究が活溌になり,具体的な解決案もいろいろな形において提示されるようになつてきた。毎週一回ずつ集つて建築計画上の諸問題を話しあつているわれわれの研究会においても,病院建築はしばしばテーマにとりあげられ,活溌な討論がかわされてきた。そこでジヤーナリズムで話題になつている円形病院についても,われわれ自身もつとよく知つておきたいという意図から,その問題点を検討しつつあつたが,たまたま本誌の昨年7月号で坂本鹿名夫氏の「円形病院の得失」についての解説に接し,その解析がやや不十分ではないかと思われる点がみうけられたので,ここに補足の意味をも兼て「円形の得失」を,より客観的に検討してみることとする。
ともあれ円形建築ととりくんで,着実な研究を積みかさねておられる氏の行き方には,われわれとしても大いに学ばねばならない点があるし,ことに学校建築において果しておられる成果については,相応に評価されねばならないと考えている。
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.