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病院に於ける自家給水設備の得失に就て
武藏野赤十字病院電気部
pp.16-20
発行日 1955年1月1日
Published Date 1955/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200911
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病院の使用水に対する経費は経営上看過出来ない相当の率を占むる事は,当事者の均しく認むる処である。蓋し水の使用量の多寡は一面其の病院の衛生観念のバロメーターとも考えられ,従つて其の量は相当量に達するからである。之が水源を自家穿鑿によるか,市水に寄かは勿論慎重なる検討を要する点であるが,当病院に於ける穿鑿施設の実績と調査の結果に基き結論的に自家穿鑿の有利なる事を次の諸点につき主張するものである。
1.経済的に有利なること。
2.水質優良にして市水に於ける如き藥処理による臭味等なきこと。3.冬暖夏冷の井水の特徴は使用者に爽快の気分を与え,寒冷時には加熱量の軽減となり酷暑季には冷房的な効果を齎す。
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