--------------------
Doctors' Taperecord
M
pp.74-75
発行日 1956年10月1日
Published Date 1956/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201157
- 有料閲覧
- 文献概要
病院二食給食論
この秋の国立病院医学会の病院管理分科会に発表になつた福岡の赤星先生の,二食給食論は非常に面白い。ひよつとすると革命的な,新機軸になるのではないかと思われる。何千年も続いた三食主義に疑いをもつて勇敢に試験をやると云う事はよい事である。病院では外にもこの様な新しい観点に立つて,再検討しなければならぬものが沢山あるのではなかろうか。
実際,身体を動かさない患者が9時と12時と4時に変りばえしない献立をおしつけられるのはたまつたものではない。それに1日100円の材料でも,これを2回に集中すれば案外高カロリー,高蛋白のものが採れるのではあるまいか。粗悪な低カロリーの食物をガサガサ入れる事は単に胃腸を無駄に動かして,空腹感をおこすのに役立つているだけであるかも知れない。
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.