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「病院給食業務」を研究課題として—日本病院学会東京地方会五月例会
原 素行
pp.53-56
発行日 1954年9月1日
Published Date 1954/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200866
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武藤博士の特別講演はアメリカ病院の給食管理を見たままの報告であつた。佐々木氏はニユージーランドの病院は乳幼兒保護の国だけあつて,子供の世界があるのに,日本には真の子供の世界を病院が持つていないと云つて,日本の病院給食への註文として子供に対するセンスを高める必要があるという意見を述べた。
特別講演につづいて研究討議が行われたが,東京に於ける病院格付担当者として清水博士は先づ「病院給食は年々向上している。しかもそれは自発的の向上で,やかましい監督の結果ではない」と朗かな報告をされる。果せる哉,昭和28年度版「東京都政概要」は次のような病院格付成績を記載し,328病院中給食A級の6の213病院で64.8%という好成績を示している。
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