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緑濃き五月野
山本 金雄
pp.54-55
発行日 1952年5月15日
Published Date 1952/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907062
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櫻も散り五月はさわやかな緑の月である。牧場も山も一面緑で蔽われ,白い雲,白い羊は一際美しく目に映る。牧童の角笛の響は靜寂の山野にこだまし,のどかな一幅の繪である。この一幅の繪にふさわしいさわやかな氣分で輕快に合唱して欲しい。殊に後半のラララ(メゾ・ソプラノとアルト)の部分はメロディを消さない樣にするばかりでなく,より一層明るい氣分を強調して頂きたい。速さはワルツ・メロディーはなめらかに自然な流れで唱いたい。演奏方法はABAでFineの所で終る。
6月號はハイドンの驚愕交響曲の第二樂章にかわいらしいお伽囃を新しく作詞したものを掲載致します。
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