某月某日
某月某日
岩本 保子
1
1厚生年金病院大阪高看学院
pp.62
発行日 1971年9月25日
Published Date 1971/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906514
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○月×日
定例の府下専任教員研究会が逓信病院付属高等看護学院において行なわれた。ここの看護学院に来るたびに,いつもうらやましいと思わずにはいられない。明るい近代設備と教育内容の充実を考慮した校内において学生たちはきっとのびのびと勉強しているにちがいない。“教育”を中心に考えるとき,どこの学校においても当然そうなければならないはずだが,悲しい現実と比較してみる時,ついつい“うらやましい”と感嘆の吐息がもれるのである。逓信病院はお金持ちだからあのようにりっぱな看護学院が建てられるのだ,とある病院の看護の指導者が冷やかに言っていたが,そればかりではあるまい。いちばんたいせつなことは,どれだけ看護教育を真剣に考えているかということである。看護学校はその設備と内容においてピンからキリまである。ピンの感覚で看護教育を考えているか,キリの感覚で看護教育を考えているかによって,教育投資の姿勢が違ってくる。看護学校の設置主体のおえらがたに物申したい。どうぞピンの感覚ですべからく看護教育を考えてほしいと。
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