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愈々大學病院が舊弊打破に向つて前進を始める
pp.41-43
発行日 1951年7月1日
Published Date 1951/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200357
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從來,大學病院のあり方については,各方面から色々の批判が下されておつたが,GHQマニトフ女史の勸奨により,文部省,厚生省,大學代表者をもつて組織する大學病院改善協議會が,昭和26年1月發足し,此度大學病院改善要綱を決定するに到り,文部省は直ちに各大學に向つてこれを通達した。尚この要綱實現の具體的措置について協議會は目下檢討を進めているが,近くその結論を見るようである。
この改善要綱は,大學病院にとつて全く文字通り劃期的なものであり,勿論これが實現したあかつきは,日本の病院全體に對して非常に大きな影響を與えるものであろうが,その實現には幾多の大障碍を乗り越えなければならないから,仲々の大間題である。然し何れにしろ,改善の大方針が決定され,大學病院今後の行き方が明に示されたことだけでも,大學病院に對して絶大な影響を與え,醫育上好影響がもたらされるものとして期待されるものである。
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