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病院と管理(その18)—病院醫師は如何にあるべきか——その5
吉田 幸雄
1,2
1厚生省醫務局醫務課
2病院管理研修所
pp.6-9
発行日 1951年1月1日
Published Date 1951/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200258
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(37)病院醫師と診療科別
前號において述べた病院醫師の分類というのは職階制の考え方からいえば,責任と權限の縦の關係であつて,これを横の關係についでは如何にするかということが診療科別の分類に該當する。
現在のように醫學が進歩して來ると,1人の醫師の能力には限界があるから段々と専門に分化せざるを得なくなり,少くとも現在醫療法で認められているような診療科名別まで必要となつて來た。然し病院における診療科名は能率の面から,醫師の仕事の分擔を定めることを考える可きであつて,徒に分科して,1人の醫師が數科を受持つというような事は不利益であると思う。從つて,その病院の規模によつて醫師數は定まるから,その醫師數に相應した診療科數も自ら定めざるを得ないと思う。
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