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日本に於ける病院建築の実際(その4)
小林 仙次
1
1小林建築設計事務所
pp.38-42
発行日 1950年7月1日
Published Date 1950/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200173
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病棟篇
4)特殊病棟
a)伝染病棟
1900年に,パストール伝染病院が出来て以来,完全な隔離と厳重な消毒を施すことによつて,院内の二重伝染がほとんどあとを絶つに至つて今日に及んでいる。
隔離を必要とする関係から,従来我国では一般病院と離れた敷地に建設されることが多かつたが,管理上不便が多いので,近来は同一敷地内に一区劃をなして建設される傾向を示している,更に進んで,一般病棟と並べて建設されることもあり得るし,鉄筋コンクリート構造であれば,直接外部からの出入口さえ設ければ,同一建物で階を異にして,伝染病棟を設置することも可能である,要はその建築的取扱方法と設備如何である,病院管理の面からこの傾向は喜ぶべきことであるが,あくまで伝染病棟の計画の要締は隔離と消毒を完全にする手法でなければならない。
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