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病院概史(その5)
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pp.2-3
発行日 1950年2月1日
Published Date 1950/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200083
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1895年にはX線がレントゲンRoentgenによつて発見された。これが病院というものに大きな影響を与える事になつた。そして亦普通の診療所では備えることの出来ないこのX線装置の様な大きな而も精巧な装置を病院が備えることが病院の一つの特徴になつた。その結果一般の開業医がこの様な装置を共用出来る地方病院を創立する機運を作るように欧米ではなつたようである。
次に物理療法であるが,これはダルソンバールd'Arsonvalによつて高周波が発見されて以来既に19世紀の中にその源を発している。水治療法又フインゼンFinsen (1893)の光線療法が発達始めた。その外沢山の診断用の器械が19世紀中に出現しているが,体温計,咽頭鏡,検眼鏡等がそれである。
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