特集 検証 平成26年度診療報酬改定
2025年モデルを反映しているのか
2025年を視野に入れた医療提供体制のあり方
池上 直己
1
1慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室
キーワード:
病床機能
,
医療圏
,
在宅医療
,
看取り
Keyword:
病床機能
,
医療圏
,
在宅医療
,
看取り
pp.933-938
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200050
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医療提供体制の改革は,社会保障制度改革国民会議の報告書の2025年モデルに基づいており,病気と共存しながらQOLを維持向上させるためには,医療を病院完結型から地域完結型に改める必要があるという認識に基づいている.
病院については病床数が多く,人員配置が少ないので,選択と集中によって病床の機能を分化させ,急性期医療のスリム化と同時に人的・物的資源を集中投入することによって在宅復帰の促進,入院期間の短縮,病院外での看取りの増加を目指している.同報告書を受けて,「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」,いわゆる医療介護確保推進法が成立し,改革が進められようとしている.
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