特別記事
災害派遣福祉チームの体制づくり―東日本大震災の経験を踏まえ医療ソーシャルワーカーの視点から
山舘 幸雄
1
1岩手県医療ソーシャルワーカー協会
pp.224-227
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102736
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2011年3月11日に発生した東日本大震災は,岩手県でも大津波によって三陸沿岸の市町村に甚大な被害をもたらした.震災発生直後に,岩手県社会福祉協議会(以下,社協)および各市町村社協は,災害ボランティアセンターを設置し,全国からのボランティアの受け入れ対応のほかに,被災地域住民のニーズ調査,緊急小口資金の特例貸付業務を行うこととなった.しかし,津波で社協事務所を流失したほか,多くの職員が死亡または行方不明となり,人員不足は深刻な状況にあった.地域内の介護・福祉事業所の多くも活動停止の状況にあった.
発災直後から全国のDMAT(災害派遣医療チーム)が来県し活動する中,福祉支援はないのかという声が上がった.
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