特集 日帰り手術の現在
日帰り手術と看護の課題―湘南鎌倉総合病院での患者アンケートから
高島 尚美
1
,
横井 郁子
2
,
村島 さい子
3
1埼玉県立大学短期大学部
2東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
3湘南鎌倉総合病院看護部
pp.414-420
発行日 1999年6月10日
Published Date 1999/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901011
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はじめに
医療費の削減の必要性が言われる中,入院を必要としない日帰り手術についての実践報告や,その可能性についての論議が進められている.
その中で湘南鎌倉総合病院では,1995年に日帰り手術センターを開設し5年目を迎えようとしている.ここでは看護の機能として,ケアコーディネーターが患者の入院から退院までを一貫してマネジメントすることで,治療の安全を保ち,患者の満足度を高めてきた.しかし,多くの満足群に対し,少数であるが不満足を覚える患者が存在することも事実である.特に,患者の自己管理が必要とされる日帰り手術の看護においては,個別性に合わせたアセスメントによるケアプランおよび実践,家族を含めた自己管理指導,認識や情意面に働きかける技術が問われることになるだろう.
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