快人快説
メタバースが医療に与えるインパクト—広がり続ける仮想空間とその可能性
寺田 哲
1,2,3
Satoshi TERADA
1,2,3
1株式会社Mediverse OCD
2株式会社MAI JAPAN
3株式会社 魔法アプリ
pp.479-485
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202529
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はじめに
メタバースという言葉が世間で認識されるようになったのは,2021年にFacebookが社名をMetaに変更したことが大きい。もちろんその背景には,COVID-19の流行で対面での人々の交流が途絶されたこともある。Meta社は年間1兆円ペースでXR/メタバース事業に投資を行い,VRヘッドセット「Meta Questシリーズ」やメタバースのサービス「Horizon Worlds」の開発を推し進めてきた。米国調査会社Gartnerによると,2026年までに世界人口の25%が1日1時間以上をメタバース内で過ごすと予想されており,IT関連企業はメタバース事業への投資を加速している。
今はまだ,メタバースという言葉が一人歩きしているようにも感じられるが,筆者はメタバースが医療へもたらす可能性を信じて活動を行ってきた。今回,その活動が実り,一つの形としてLiSAに執筆をする機会を得たことは大変喜ばしい。この機会にメタバースとその医療への活用方法についてお伝えしたい。
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