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第1土曜特集 不整脈学の新潮流――基礎研究・医工連携からAIの社会実装まで
医工連携研究:新規デバイスの開発と臨床応用
Apple Watch外来が循環器内科診療に与えるインパクト
Impact of Apple Watch clinic on the management of cardiac patients
増田 正晴
1
Masaharu MASUDA
1
1関西労災病院循環器内科
キーワード:
Apple Watch
,
ウェアラブルデバイス
,
心房細動
Keyword:
Apple Watch
,
ウェアラブルデバイス
,
心房細動
pp.49-55
発行日 2024年4月6日
Published Date 2024/4/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2890149
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2020年9月,「Appleの心電図アプリケーション」および「Appleの不規則な心拍の通知プログラム」が医療機器として認可された.Apple Watchの心房細動検出は “photopretismography” とよばれる光学的手法を用いた “脈波計” による不規則脈波の検出と,“心電計” による心房細動心電図の記録との2つの方法によってなされる.従来の検査とApple Watch診療を組み合わせることで,無症候性心房細動や発作時間が短く従来の病院心電図での診断が困難であった心房細動を,より早期に発見できるようになった.また,アブレーションや薬物治療によるリズムコントロール治療の効果をより正確に判定することが可能になった.このようなウェアラブルデバイスによって心房細動の検出感度が高まることで,心房細動患者の症状や予後が改善することが期待される.
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