連載 病院が変わるアフリカの今・7
内戦後のブルンジで対話と希望の職場改善
吉川 徹
1
,
田制 弘
2
,
阿部 一博
2
1公益財団法人労働科学研究所
2(株)国際テクノ・センター
pp.510-511
発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102298
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日本で生まれた5S/KAIZEN/TQMが,アフリカの大地に深く根を下ろし,人々を貧困から救う医療支援の1つとして広がっている.ブルンジ共和国は政党対立の形を取ったツチ族,フツ族の内戦が長く続き,2008年12月にようやく停戦和平合意となった.隣国ルワンダで発生した1994年の大虐殺は世界を震撼させたが,内戦は国土や生活インフラだけでなく,人々の心も荒廃させる.JICA(国際協力機構)のポストコンフリクト支援(内戦後の国内復興)の1つ,ブルンジ保健省の「母子保健向上を目的とする医療施設能力強化プロジェクト」では,アジア・アフリカ知識共創プログラムの「きれいな病院プログラム」の一環として,保健医療施設の改善に5S/KAIZEN/TQM活動の導入を開始した.
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