第19回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●教育講演3
糖尿病とともに生きる—〜対話から希望へ〜
山田 憲一
1
Kenichi Yamada
1
1山田憲一内科医院
1Kenichi Yamada Internal Medicine Clinic
pp.46-49
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
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はじめに
糖尿病をもつ患者と共にある医療者が忘れてはならないのは,あらゆる状態・ステージ・条件においても共に考え,共に歩むという「これから」を見つめる視点をもつことである.その広がりのある方向性こそが患者と医療者の歩みに力を与え,気づきや変化をもたらす息吹となる.
糖尿病の臨床現場での経験(患者から教えられたこと)と内外の学会や研究会で学んだことを通して実践と理論を結び付け,臨床の場でいかに展開していくかを考えてきた.今回,日本糖尿病教育・看護学会学術集会で発表の機会を与えられたので今までの歩みを述べることで参考になる点があれば幸いに思う.
まず,最初にこの学会の招聘講演演者のジョスリン糖尿病センターのKatie Weinger先生との関わりから同センターを訪問したことや,USA-Japan Meeting on Diabetes Educationで研鑚したことに触れ,糖尿病教育の変遷について述べる.次に,チーム医療,患者と医療者のパートナーシップに基付くコンコーダンスという考えに言及し,さらに症例を提示し,最後に当院で発展させた糖尿病対話マップとPRISMについて説明する.
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