連載 病院管理フォーラム
■病院原価計算手法の再考─手法論から活用論へ②
多様化する原価計算手法
渡辺 明良
1
1財団法人聖路加国際病院 事業管理部 財務経理課
pp.156-159
発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102210
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前回,原価の定義と範囲について,病院原価計算の目的に対応した設定の必要性を述べた.様々な目的で活用される病院原価計算に対して,その手法も多様化することから,原価の定義や範囲の整理を行ったうえで,多様化に対応した原価計算手法を適用する必要が生じる.これは,総原価を用いて,間接費は階梯式配賦により最終原価単位に配賦するという従来の原価計算手法だけでは,これらの多様化への対応が難しいことを示している.
そこで今回は,多様化する原価計算手法について,それらに対応するための基本的な考え方を整理し,実践的な病院原価計算の手続きについて考える.
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