レポート【投稿】
国立病院機構における医療の質評価の取り組み―「医療の質の評価・公表等推進事業」における臨床評価指標に焦点をあてて
小林 美亜
1
,
古場 裕司
1
,
尾藤 誠司
2
,
岡田 千春
2
,
堀口 裕正
1
,
三田 晃史
2
,
伏見 清秀
1
1国立病院機構本部 総合研究センター 診療情報分析部
2国立病院機構本部 医療部医療課
キーワード:
臨床評価指標
,
医療の質
,
プロセス指標
,
アウトカム指標
Keyword:
臨床評価指標
,
医療の質
,
プロセス指標
,
アウトカム指標
pp.885-889
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101822
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要 旨 国立病院機構(以下,機構)では,2006(平成18)年度より,「医療の質の向上」と「医療の質を可視化し,患者・国民に情報提供する」ための取り組みとして,臨床評価指標(以下,指標)を用いた医療の質評価を実施してきた.2010(平成22)年5月に,厚生労働省医政局が「医療の質の評価・公表等推進事業(以下,推進事業)」を行う団体を募った.機構の取り組みは,その目的と一致したことから,そのための指標を検討し,申請を行い,採択に至った.推進事業で取り扱う指標は,最終的に17指標(患者満足度の2指標を除く)とした.病院全体の指標は,患者安全に係る指標を設定した.領域別の指標では,適切な治療の遂行,薬剤の適正使用,早期のADLの向上,患者の自己管理へのサポート等の視点から設定した.機構では,この17指標の評価を通じて,医療の質の向上を図り,患者・国民に対する医療の質に係る情報提供として公表に取り組む予定である.
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