連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・24
透析医療におけるソーシャルワーク―透析者との関わりから学ぶ
藤田 譲
1
1白鷺病院医療福祉科
pp.439-441
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101190
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透析者は年1万人ペースで増加しており,透析技術の進歩により長期生存も可能になった.しかし,透析のための頻回の通院や食事・水分制限による日常生活の制約,高齢化・合併症の増加による介護の問題など,抱えている生活課題は決して軽減されてはいない.このような背景を踏まえて,医療ソーシャルワーカー(以下,MSW)は長期にわたる透析者との関わりをベースに,透析者に寄り添い共鳴しあう関係を築いて,彼らを心理社会的側面から支えていかなければならない.また,頻繁に改正される社会保障制度の動向に注意し,日々の援助だけでなく,透析者全体の影響も考慮し,広く環境への働きかけもますます重要になっている.
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