連載 腎不全とともに生きる患者および家族へのナラティブ・アプローチ
穿刺トラブルにより透析拒否を示す患者への関わり
内村 由美子
1
1仁誠会クリニックながみね看護部
pp.1155-1158
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000146
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事例紹介 Aさんは,糖尿病性腎症を原疾患とする60 歳代の男性.30 年以上も前から糖尿病を指摘されて治療を受けており,徐々に腎機能の低下を認めて透析導入,導入時の体重は70 kg 台であった.家族構成は,妻と二人暮らしで娘が4 人県内に在住している.当院へ維持透析目的で転入となったが,血管が脆弱でシャントの発育不良もあって穿刺困難が続いていた.転入当初から表情が暗く,死を連想させる悲観的な発言が多く聞かれていたA さんに対して,私たちに何ができるか悩みながら関わった事例である.
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