レポート
「女性総合診療」を開設して・2―診療体制の実際
早野 智子
1
,
福田 安津子
2
,
安井 由紀
3
,
鶴田 園子
4
,
上田 暁子
2
,
佐栁 進
5
Tomoko Hayano
1
,
Atsuko Hukuda
2
,
Yuki Yasui
3
,
Sonoko Tsuruta
4
,
Akiko Ueda
2
,
Susumu Sanagi
5
1国立病院機構関門医療センター女性総合診療循環器内科
2国立病院機構関門医療センター女性総合診療
3国立病院機構関門医療センター女性総合診療皮膚科
4国立病院機構関門医療センター女性総合診療消化器内科
5国立病院機構関門医療センター
pp.498-501
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100838
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当センターの「女性総合診療」(以下,当診療)は女性のあらゆる症状を対象とする総合外来である(注1).女性の心身の訴えを理解し解決するためには,同性の女性スタッフが十分に連携して医療サービスにあたることが必要とされる.第2回の本稿では,当診療の運営についての様々な工夫を紹介する.
◆診療の流れ
現在,多岐にわたる女性の症状・訴えに対応するため,8診療科の女性医師8名(循環器内科,産婦人科,消化器内科,代謝内科,精神神経科,耳鼻咽喉科,皮膚科,乳腺外科)が月曜から金曜まで診療を担当している.お互いの専門性を活かしながら,タイアップして診療の流れ(図1)を組み立てている.また,院内外の多くの専門科医師,各専門スタッフによるバックアップが,「女性総合診療」の医療の質をより高める大切な柱となっている.
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