連載 病院管理フォーラム
薬剤管理指導記録・2
POS・クリニカルパス統合型記録実践編糖尿病治療薬
宮崎 美子
1
Yoshiko Miyazaki
1
1総合高津中央病院薬剤科
pp.165-167
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100771
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POS (problem oriented system) は,医療記録の基本として医師,看護師,薬剤師の間でかなり定着してきた.チーム医療の中で薬剤管理指導を行うためには,他の医療スタッフとの適切な情報の共有化とともに,患者ケアに関与する薬剤師の具体的な行動が見えてこなくてはならない.そのためのツールとして POS は最適であるが,記録を「書くこと」にこだわらず,効率的で質の高い薬学的ケアを提供する必要がある(図1).標準化,効率化が目標であるクリニカルパス(以下パス)を取り入れた,POS とパス統合型記録作成上の約束は表1に示す通りである.今回は病棟薬剤師がかかわることの多いインスリン導入の糖尿病患者についての記録を紹介する.
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