連載 病院管理フォーラム
薬剤管理指導記録・4
POS・クリニカルパス統合型記録〈実践編〉骨粗鬆症治療薬
宮崎 美子
1
Yoshiko Miyazaki
1
1総合高津中央病院薬剤科
pp.349-351
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100807
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骨粗鬆症とは,加齢とともに骨吸収と骨形成のバランスが崩れ,相対的に骨吸収が優位になったために骨量の減少が起こり,さらに骨の微細構造の変化により骨の強度が低下し,骨折が起こりやすくなる病態である.
特に整形外科を受診する骨粗鬆症患者の多くは,既に骨脆弱性に起因する骨折を有し,あるいは骨折のリスクが非常に高い重症患者が多い.重症骨粗鬆症患者は脊椎椎体の圧迫骨折,変形治癒,さらに脊柱変形から急性~慢性の腰背痛を訴える.これらの疼痛の治療は,安静,装具による固定,局所麻酔剤によるブロック療法,消炎鎮痛剤の投与,運動療法(慢性期)などが実施されるが,ハイリスク患者での骨折予防として最も有効な薬物療法はビスフォスフォネート製剤の使用である.当院では重症骨粗鬆症患者の骨折予防としてリセドロネートを投与している.
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