新連載 病院管理フォーラム
薬剤管理指導記録・1
POS・クリニカルパス統合型記録―総論
井上 忠夫
1
Tadao Inoue
1
1聖路加国際病院
pp.68-70
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100752
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
POS(problem oriented system)は,記録をSOAP(subjective data, objective data, assessment, plan)で記載することが主な目的のように考えられてきた.POSの基本精神は,患者の立場にたって,患者の問題を解決していくための問題解決法の一つである.
臨床現場での様々な情報は,大きく分けて二つある.一つは,患者の主観的情報であり,もう一つは,客観的な情報である.効果的な医療を行うためには両方の情報がなければならない.患者のもっている様々な問題を解決するためには,主観的な情報と客観的な情報から現在入手し得る最も最適な臨床研究に基づいた問題解決法を実践することが大切である.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.