特集 公私の役割分担とイコール・フッティング
【事例】公私の役割分担とイコール・フッティング
公立病院としての旭中央病院のあゆみと目指すもの―総合病院国保旭中央病院
村上 信乃
1
Shino Murakami
1
1総合病院国保旭中央病院
pp.142-144
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100765
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最近「イコール・フッティング」なる言葉が出現し,繰入金を貰っていながら赤字を出している公立病院に対する風当たりが強くなっているようである.自治体病院などの公立病院は住民の健康を守るために,一般医療以外にもその地域に必要な救急医療,新生児医療,高度先駆的医療などの不採算な医療を提供することも使命としている.医療は警察,消防と同じく国民の安全安心にかかわる部門であり,国がそのような不採算な医療のための費用を政策医療として支出することは当然であろう.
1市3町が開設する自治体病院である総合病院国保旭中央病院も,そのような政策医療にかかわる費用の一部に,国の交付税措置による繰入金や補助金を使っている.しかしわれわれはその繰入金を有効に利用して,公立病院としての使命をきちんと果たしているという強い自負を持っているので,当院の現状を紹介したい.
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