特集 変革を迫られる大学病院
国立大学附属病院の現状と課題―法人化によってどう変わる
川渕 孝一
1
,
侯 しゅ
1
1東京医科歯科大学大学院
pp.736-742
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100677
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平成16年4月から国立大学は,非公務員型の独立行政法人に移行することが決まっている.しかし,その具体的な中味はまだ見えてない.
平成14年3月26日に出された「新しい“国立大学法人”像について」によれば,大学法人化以降も「附属病院等の教育研究施設については,従来,大学の教育研究活動と不可分な関係にあるものとして位置付けられてきたことを踏まえ,大学に包括されるものとして位置付ける」としている.しかしながら,同報告書では,「大学の施設等のうち,運営の実態や独立採算の可能性等を踏まえ,より柔軟な運営を実現するなどの観点から,特定の施設等を国立大学法人(仮称)から独立させ,別の種類の法人とするとともに,必要に応じて国立大学法人(仮称)がこれらの法人に出資できることとする」ともいっている.
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