特集 変革を迫られる大学病院
【座談会】大学病院医局講座の今後の行方
清水 信義
1
,
隈崎 達夫
2
,
熊澤 光生
3
,
大道 久
4
1岡山大学医学部附属病院
2日本医科大学付属病院
3山梨大学医学部附属病院
4日本大学医学部医療管理学教室
pp.743-750
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100678
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大道 最近の大学を取り巻く環境の変化には,大変著しいものがございます.来年度から始まる新医師臨床研修制度に向けて,これまで臨床研修を担ってきた大学病院,あえていうならその医局講座が,その準備のため,様々な取り組みをしているところです.
一方,診療報酬の支払方式にDPC(diagnosis procedure combination)が導入されました.今日の段階では,病院によっては既にこの方式に乗ったところと,これからというところもある,極めて過渡的な状況にもあります.また,来年度から国立大学が法人化されるということで,病院を含む大学というものの基本的な性格づけが変わると聞いています.
このような中で,本日は,大学病院のいわゆる医局講座の体制がどう変わっていくのかについてお話いただきたいと思います.
それではまず,それぞれの病院およびご自身のご紹介を含めまして,大学の医局講座制の現況について,岡山大学医学部附属病院院長の清水信義先生からご紹介をお願いします.
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