レポート
千葉県ドクターヘリ活用の実績と展望
益子 邦洋
1
,
松本 尚
1
1日本医科大学付属千葉北総病院救命救急センター
pp.321-325
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100595
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ドクターヘリとは,救急医療機器を機内に装備して基地病院に配備され,医療機関や消防機関からの要請に基づき,医師・看護師などが搭乗して救急現場に向かい,現地でプレホスピタルケアを実施し,状況により医療施設・設備の整った高度救急医療機関へ搬送するためのヘリコプターと定義されている1).厚生労働省は,東海大学と川崎医科大学における試行的事業の成果を踏まえ2),平成13年度からドクターヘリ事業を本格的にスタートさせた.
千葉県では平成13年10月より,岡山県,静岡県に続く3か所目のドクターヘリ事業を,日本医科大学付属千葉北総病院(以下,北総病院)を基地病院として開始した.本稿では,千葉県ドクターヘリ導入の経緯,千葉県ドクターヘリ運用の概要と実績,課題と将来展望について述べる.
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