連載 救急医療研修─臨床研修必修化に伴う研修医の受け入れ体制をどうするか・5
救急関連研修の現状と必修化に向けた指導体制の強化とプログラムの変更
郡 義明
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1天理よろづ相談所病院総合診療教育部
pp.247-248
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100582
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天理よろづ相談所病院での卒後臨床研修について
毎年,全国公募で12名の初期研修医を採用している.卒後臨床研修は総合病棟1年以上,麻酔科4か月,腹部一般外科2か月,小児科2か月,救急部2か月が必修である.本人の希望に応じて3か月の専門科研修が可能である.天理よろづ相談所病院の研修の特徴は,全身的なアプローチや問題解決能力の養成のための約1年間の総合病棟勤務にある.
現在の救急関連研修について
救急関連研修は,①麻酔科研修,②救急部研修,③救急外来研修の三つからなる.
麻酔科研修は4か月間で,全身麻酔約130例,硬膜外麻酔約60例を経験する.挿管,人工呼吸器管理,輸液管理,中心静脈確保,腰椎穿刺,硬膜外穿刺などのテクニックが確実に身につき,プログラムに関しての研修医の評価は常に高い.
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