特集 看護人員の適正化に向けて
包括評価における看護必要度の取り組みと実際
道端 由美子
1
1済生会熊本病院
pp.311-314
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100447
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米国の調査結果では,すでに「手厚い看護配置が合併症や針刺し事故件数を減少させる」ことが示されており,「看護師の配置と患者の死亡率の関係において患者1人増加すると患者死亡率が7%上昇する」などの研究が発表されている.急性期病棟の看護配置は,米国は1ベッドにつき看護師数1.74,日本では0.52である.カリフォルニア州の基準は現在,常時5:1が実現し,マサチューセッツ州を含む12州で同様の法案が審議中である.
わが国における人員配置基準の制定は量的な側面のみ行われてきた.すなわち,看護師の人数配置は患者数と看護者の比率で算定されてきたが,看護必要度は,患者の病態や状況などを把握することで看護配置に反映させる画期的な考え方として研究が進められてきている.
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